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日韓のキリスト教協議会が米朝首脳会談前日に会合

投稿日:2018年6月15日 更新日: -

 

韓国キリスト教教会協議会(NCCK)と日本キリスト教協議会(NCC)は、米朝首脳会談の前日にあたる11日、「朝鮮半島の平和的再統一と日本国憲法9条」と題する協議会を開いた。13日から広島で行われる「9条世界宗教者会議」(小橋孝一委員長)に出席する韓国、北米、ヨーロッパからの出席者29人(うち韓国20人)が参加。NCCK和解統一委員会のナ・ヘッチップ(Ra Haek Jib)委員長が「韓半島の情勢と平和条約の必要性」と題して語った。

「朝鮮半島の平和的再統一と日本国憲法9条」協議会の参加者=11日、日本キリスト教協議会で

「1950年(6月25日)に起きた朝鮮戦争は、53年7月27日の停戦協定の締結によっていったんは戦争の休息期に入り、それが65年間続いている。いつ戦争が起こるかもしれない危険な状況が、現在の韓(朝鮮)半島の姿。155マイルの休戦ラインを中心に、重火器と重武装した軍人が対峙(たいじ)している。

南北に分断している韓半島の南は、韓米同盟の強固な絆(きずな)で結ばれている。単純に南北の問題ではなく、かつての戦争当事国だった米国とも対峙している。終わらない戦争状態の中で、いまだに緊張状態が続く。昨年には北朝鮮の核実験と長距離ミサイルの発射、米国の戦略資産の韓半島への集中により、戦争直前状態にまで行った。いつ核戦争が勃発するかもしれない薄氷を踏む状況だった。

しかし、韓半島の情勢は今年に入って急展開を見せた。核武力の完成を宣言した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が、新年のあいさつを通して、武力を完成し、経済に集中するという姿勢を見せたためだ。

特に平昌(ピョンチャン)で行われたオリンピックを契機に、韓半島は緊張と不安の中から、平和のモメンタム(勢い)を作り上げることができた。北朝鮮の指導者層が大挙して平昌オリンピックに参加して、オリンピックの期間に互いに信頼を構築し、南北首脳会談を行うに至った。『板門店宣言』には、南と北が分断体制を克服し、平和体制を作り出すという約束が盛り込まれた。

そればかりでなく、米朝首脳会談まで引き出すことになり、分断体制を超えて、韓半島の平和体制を成し遂げる絶好の機会を作り出した。北朝鮮は、体制保障を通じて経済的な復興を遂げることを望んでおり、米国は核問題を解決して自国に対する威嚇の手段を解除することを願っている。

このたびの南北首脳会談、また米朝首脳会談を通して、韓半島は新しい道を作り出していく試験台に置かれている。

韓半島の平和条約は、共同の家を立てる設計図のようなもの。共同の安全保障を基礎に据える協力の枠組みと、共同の家を平和条約を通じてどのように建てていくかが、アジア、ひいては世界の平和の門を開く鍵になると考える。

今まさに私たちの想像力と集中力を発揮すべき時。平和は無為に与えられるものではなく、共に作り上げていくものであり、共に打ち立てていくものだ」

NCCKは1924年に設立された。大韓イエス教長老会統合(PCK)、基督教大韓監理会教会(韓国メソジスト教会、KMC)、韓国基督長老教会(PROK)、救世軍、聖公会、アッセンブリーズ・オブ・ゴッド、正教会、ルーテル教会、YMCA、YWCAなどが加盟しており、世界教会協議会(WCC)、アジア・キリスト教協議会(CCA)などと緊密な関係を持っている。

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