集会

世界平和祈りの集い 比叡山宗教サミット31周年 900人が参加

 

国内外の宗教者が一堂に会した「世界平和祈りの集い」が4日、天台宗総本山・比叡山延暦寺(滋賀県大津市)で開かれた。仏教や神道、キリスト教、イスラム教などから約900人が参列した。

式典は、本堂にあたる根本中堂(こんぽんちゅうどう)近くの「祈りの広場」で開かれた。まず、子どもたちが透明の球体の中に白色や青色などの折り鶴を入れ、地球に見立てた中央のモニュメントを完成させた。折り鶴は後日、広島の平和記念公園に届けるという。

続いて森川宏映・天台座主(92)が平和祈願文を読み上げ、「経済的な豊かさを優先するあまり、倫理が崩壊している。恒久平和実現のために祈りをささげ、いっそう努力していく」と語った。

この後、日本キリスト教連合会を代表して植松誠・日本聖公会首座主教、ローマ教皇庁駐日教皇大使ジョセフ・チェノットゥ大司教など、キリスト教や諸宗教の代表者らが登壇し、「平和の鐘」が打ち鳴らされる中、参列者と共に黙とうをささげた。

1986年10月、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の提唱で、世界の宗教指導者がイタリアのアッシジに集い、それぞれの宗教儀礼で世界平和を希求する祈りをささげた。この集いに参加した山田惠諦・天台座主が、「アッシジの精神」を引き継ぎ、日本でも世界平和祈りの集いを執り行うことを提言。翌87年、世界の宗教指導者が比叡山山頂に集まって、第1回「比叡山宗教サミッ卜」(世界宗教者平和の祈りの集い)が開催された。それを記念し、毎年夏に「平和の祈り」が続けられ、今年で31年目となる。また、10年ごとの節目の年には記念の大会が開かれてきた。

ローマ教皇庁諸宗教対話評議会議長の故シャン=ルイ・ドーラン枢機卿によるメッセージも、集いでは読み上げられた。

「『アッシジの精神』にある『対話と祈りを通して平和に導くことは可能である』という力強いメッセージを世界に発信し続けておられることに対し、心より感謝の念をささげます。『すべての宗教は、祈りをささげ、奉仕しながら、傷ついている人々や歴史により迫害されている人々に対して、いつでも手を差し伸べ、周囲の無関心な状況に立ち向かい、信仰の道を推進する準備ができていなければなりません」とフランシスコ教皇は言っています。この言葉は、世界平和活動に対して励ましと支えになるものと私は信じています」

最後は参加者全員で手をつなぎ、平和のために自分ができることをしようと誓った。

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