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【特集】東京神学大学教授・芳賀力さん 召命共同体が伝道者を育てる

 

東京神学大学(東京都三鷹市、大住雄一学長、以下東神大)は、日本のプロテスタント最大の教派、日本基督教団立の唯一の神学校であり、キリスト教神学専門の単科大学だ。学長代行で同大教授の芳賀力(はが・つとむ)さんに話を聞いた。

芳賀力さん

──これまで有名な神学者や牧師が教えられていました。

桑田秀延(くわた・ひでのぶ)、山谷省吾(やまや・しょうご)、山永武雄(やまなが・たけお)、左近義慈(さこん・よししげ)、熊野義孝(くまの・よしたか)、竹森満左一(たけもり・まさいち)、北森嘉蔵(きたもり・かぞう)、高崎毅(たかさき・たけし)といった蒼々(そうそう)たる神学教授が日本の神学の基盤を整え、さらに欧米で学んだ佐藤敏夫(さとう・としお)、大木英夫(おおき・ひでお)、熊澤義宣(くまざわ・よしのぶ)、加藤常昭(かとう・つねあき)、左近淑(さこん・きよし)、松永喜久夫(まつなが・きくお)といった教授陣がその神学的水準を世界的なレベルに押し上げました。その他の方々は改革長老教会、ルーテル教会、メソジスト教会、組合教会、バプテスト教会などの出身者ですが、皆、公同の神学の確立のため、尽力した方々です。

──学生は何人いるのですか。

学部と大学院を合わせると90人で、博士課程まで入れると103人です。

──男女比は?

90人中、男性が53人、女性が37人ですが、女性の数は年々増えています。

──日本基督教団の学生が学んでいるのでしょうか。

日本基督教団の信仰告白に賛同できれば、どなたでも学べるというスタンスで、いろいろな教団・教派の学生が学んでいます。また、「公同の教会」は日本だけでなくアジアも入りますから、昔からアジアからの留学生も迎えています。

──入学にあたって重視されていることは?

「召命感(召命の確信)」です。入学する時はもちろんですが、大学院の試験でも、召命をきちんと受け取っているかを重視します。その上で、適性があるかどうかが問われます。入学時は出身教会の牧師、大学院の試験では出席教会の牧師の推薦書が必要です。そのどちらも役員会を経たものです。

──そこまで厳しくするのはなぜでしょうか。

良い伝道者を生み出したいという一念です。教会に遣わされてから揺れ動いてしまったら、迷惑がかかりますから。

私たちは、信仰と志を同じくする召命共同体なんですね。厳しい面もありますが、多様な学生が互いに気づかい、助け合いながら楽しんで学生生活を送っています。その一方で、召命が自分一人の思い込みだったり、伝道者としての適性がなかったりすれば、ほかの道を勧めます。

──大学院に進む人が多いのですか。

もともと6年一貫教育を考えていたので、修士課程を修了して牧師になっていく人が大半です。その後、文科省の指導で学部と大学院を明確に区分したので、試験を通らなければ大学院に入ることはできません。また、博士後期課程も設けており、神学博士の学位を出しています。

──現在、どのような方々が教えておられるのですか。

専任の教員(敬称略)は、聖書神学では、旧約の大住雄一(おおすみ・ゆういち)と小友聡(おとも・さとし)と田中光(たなか・ひかる)、新約の中野実(なかの・みのる)と焼山満里子(やきやま・まりこ)。組織神学では、神代真砂実(こうじろ・まさみ)と須田拓(すだ・たく)。歴史神学では、関川泰寛(せきかわ・やすひろ)、棚村重行(たなむら・しげゆき)、藤野雄大(ふじの・ゆうだい)。実践神学では、小泉健(こいずみ・けん)、ウェイン・ジャンセン、長山道(ながやま・みち)、朴憲郁(パク・ホンウク)。私も組織神学を担当しています。

──これからどういう学生に入ってきてほしいですか。

「私は主のために伝道するんだ」という熱いビジョンを持つ学生ですね。これからは、一丸となって協力して伝道する姿勢が大事になっていくのではないかと思っています。

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